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酵素とは?

酵素ってなんだろう

酵素(こうそ)のことを聞いたことが無い方はいらっしゃらないでしょう。古くは「酵素のパワーで汚れを落とす洗濯用洗剤」が盛んにテレビコマーシャルを流していたのをご存知の方が多いのではないでしょうか。これを書いている私は小学生くらいだったでしょうか。幼い心に「酵素って凄いんだな」という漠然とした印象があります。ただ実際、酵素について体系的に理解されている方はどれくらいいらっしゃるでしょうか。こちらでは酵素について、学んでみることにしましょう。

ポイント1酵素は、食物を人間の役に立つよう体内で変化させる「触媒」です。

私たちは毎日の生活の中で、非常に多彩な物質を食物として摂取しています。ちょっと言い方が堅苦しいですね。私たちは普段、お米だけでなくお肉や野菜、魚はもちろんお菓子やお酒を好んで食べたりしますね。
それらが一旦口に入ると、食道を通り胃を経て吸収されてゆきます。ここで質問です。もともと「牛の肉」だったり「チョコレート」だったものが、なぜ人間の体内に入ると筋肉や脂肪になったり、エネルギーとして活動の源になったりするのでしょうか。だって、ハンバーガーを砕いて細かくして水にといても、それはハンバーガーでしかないですものね。

ここに「酵素」が絡んでくるのです。例えば唾液。これは単純に暖かい水ではありません。唾液には、殺菌・抗菌作用を持つ酵素であるリゾチームやラクトフェリンといった酵素が含まれています。また、デンプンを麦芽糖に分解するβアミラーゼという酵素も含まれています。また、主たる消化器官である胃では、ペプシンという消化酵素がタンパク質を分解し吸収しやすいように食物を変化させてゆきます。

つまり酵素とは、人間の活動の基本である食物を食べて、分解消化するだけでなく吸収・燃焼~排泄まであらゆる場面で食べ物を人間の役に立つように変化させる触媒なのです。

ポイント2湿らせたり噛み砕いて細かくするだけでは食物は吸収もされないし、血や肉、エネルギーにもなりません。人間の役に立つように食物を「化学変化」させる必要があります。それに不可欠なのが「酵素」なのです。

こうして酵素について学習してゆくと、「洗剤+酵素の謎」が解けてきます。なぜ、酵素が洗剤に使われるのかというと、汚れのもとである汗や食べこぼしの汚れ・・・つまりタンパク質や脂肪・・・を酵素が分解する効能を期待しての「酵素パワーの●●●!」なのですね。

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代表的な酵素の例

ここでは、代表的な酵素の例を、Wikipediaさんへのリンクとしてご紹介しています。もし酵素についてさらにご興味を持たれた方は、下のリンクからご参考にされると良いでしょう。

代表的な酵素の例 - wikipedia より抜粋

消化・同化作用・異化作用・エネルギー代謝に関与する酵素

  • 酸化酵素(オキシゲナーゼ)
    • ペルオキシダーゼ
      • カタラーゼ - 過酸化水素〈活性酸素の生成物の一つ〉の分解。

ポイント3体内で合成される酵素は、やはり年齢とともに減少してゆきます。次第に減少する酵素を補うために毎日の食事にひと工夫。それが「発酵食品」です。

酵素の含まれた食品は、身体にいいの?

酵素が含まれる食品は、さまざまです。例えば果物、生野菜、味噌、鰹節、納豆などなど。しかし、これらを摂取する上では注意が必要です。

酵素を摂取する「温度」に気をつけて

たとえば大根おろしに含まれるアミラーゼやリパーゼは、食物の分解・消化に大変役立つ酵素ですが、酵素は熱に弱いため、加熱するとほとんどその効能は得られません。また、冷やしすぎても酵素の働きは限られてしまいます。これは人間の体温である36度~37度で一番酵素がよく働くことからも納得できることですね。

食物から摂ることのできる酵素は、体内で減ってしまう

酵素はタンパク質から出来ています。外部から摂取すると当然人間の身体は酵素をタンパク質としてアミノ酸に分解してゆこうとする力が働きます。酵素の力をかりるためには毎日の食事できちんと摂取をしなければなりません。

発酵食品が有効

お味噌や納豆、漬け物などは、大豆や野菜を、酵素を含む麹菌によって発酵させたものです。発酵させることにより、もともとの素材が化学変化を起こし消化吸収されやすいように変化するとともに、もともとの素材になかったアミノ酸やタンパク質などが増加します。栄養価を高くしてくれるだけでなく、本来人間の体内で行なう分解や消化吸収されやすいよう変化させることを食品の段階でしてくれる・・・とってもお得な食品が発酵食品なのです。

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古くて新しい酵素の魅力。 研究対象としても長年注目されています。

以上のように、酵素は人間が生きてゆくために不可欠なものであるだけに、古くから多くの研究がなされてきました。下記はその一例です。

  • 食物の消化吸収・活用の促進上記でたくさん語った酵素の基本的な機能です。
  • 悪玉菌をおさえて腸内を浄化する例えば、納豆は大豆を発行することにより消化吸収がよくなることに加えて善玉菌を助け、悪玉菌の作り出す有害物質の排泄を促します。
  • 発がん物質の除去「発がん物質の除去」なんて言うと大仰ですが、活性酸素を除去する酵素カタラーゼがこのような働きをします。
  • 免疫機能を正常化させる例えば唾液に含まれる酵素は、分解消化だけではなく殺菌・抗菌の役割も果たします。

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